序にかえて

通貨価値が長期的に低下し続けるなか、また現在のドル基軸の通貨体制が変容しつつあるなか、ゴールドは究極のヘッジ資産として存在感を増しています。この流れはリーマン・ショックを契機とした大規模な量的金融緩和、ロシアのウクライナ侵攻に対する欧米による金融制裁、そしてコロナ禍での未曾有の量的金融緩和を経て加速している感があります。

1978年、IMFの協定改正により通貨としての役割を正式に終えたはずのゴールドですが、いま世界の中央銀行および大口投資家が積極的に購入している——その主たる背景は、ここにあります。

いま我々が立ち会っているのは、世界の秩序が変わろうとする、その転換期の入口なのかもしれません。そして世界秩序の転換は、通貨体制の転換も伴うことになります。こうした認識から、GoldStreet(ゴールドストリート)と名づけた小さなWEBサイトを立ち上げました

運営の方針は二つ。一つは「ゴールドを真ん中に据えて世界を読むためのコンテンツに徹すること」、もう一つは「佇まいは徹底的にシンプルであること=なにも足さない、なにも引かないという哲学を貫くこと」です。この方針から逸脱する内容は参照はしても採用はしません。この点を最初にお伝えして運営に当たってまいります。この方針に賛同いただける方は、折りにふれアクセスしてみてください。

「なにも足さない。なにも引かない。」という言葉は、1984年にサントリーが満を持して世に問うたシングルモルトウイスキー山崎(当時は「ピュアモルトウイスキー山崎」と名付けられていた)のキャッチコピーです。西村佳也氏から生まれた引き算の哲学。発売当時CMに出演した開高健氏が、ナレーション原稿に「すこぶるよろし」と記して西村氏に返したとの逸話もあります。

コンテンツの更新情報は、HOME画面のロゴ直下に表示しています。更新の頻度は、おそらく週に2〜3度ほどかと。ゆっくりお付き合いください。

編集人 澤田直良