原油高・金利高、ハイテクの信用リスクに波及

IEA(国際エネルギー機関)の最新月報(9月分)によれば、2026年の世界の原油供給は中東・ウクライナ両紛争の影響で日量570万バレル(前年比6%)減少する見通しで、同月報は精製システムが限界に達していると警告している。ブレント原油は9月初旬の91ドル台から9月11日には一時110ドル近くまで急伸。9月29日には96ドル台まで反落しているものの、高止まりは続いている。
このエネルギー高がインフレを再燃させる中、米5年債利回りは9月28日に5.06%と2007年以来の5%台まで切り上がっている。ただ、利上げはドル建ての需要を冷やせても、ホルムズの物理的な供給制約そのものには効かない。
皮肉なことに、この金利上昇の矛先は、負債でAI投資を支えるハイテク企業にも向きつつある。
CNBCが早くから「AI取引の炭鉱のカナリア」と呼んできたオラクルは、5年CDS保証料率が2%前後(約200bp、9月11日時点)と、S&PキャピタルIQのデータで2011年以降最高の水準に達しており、株価も直近ピークから6割近く値を落とした。原油とAI、遠く見える2つの市場が、同じ金利という導火線でつながっている。 →航海録一覧はこちら

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