格付け会社、AA-維持も米財政の軌道を「持続不可能」と警告

10月2日、格付け会社スコープ・レーティングスは米国の長期格付け(AA-、見通し「安定的」)を維持した一方、現在の財政軌道について「中期的な財政軌道は持続不可能であり、市場の信頼感や資金調達環境の変化への脆弱性を一層強めている」と警告した。同社は、財政赤字の拡大と金利負担の増加を背景に、債務の対GDP比が2036年までに160%に迫ると予測。10年債利回りは5%を超え2007年以来の高水準にあるとしており(10月3日時点の市場実勢では5.283%)、財務省が抱える41.1兆ドルの債務上限には2027年初頭にも到達する見通しだという。財務省の手元資金は約9470億ドルで、資金繰りの限界点(いわゆる「x-date」)までなお数カ月の余裕があるとされる。利息のつかないゴールドにとって利回り上昇は逆風だが、財政悪化に伴う信認低下と利払い負担の増大は追い風となり、せめぎあいは続きそうだ。 →航海録一覧はこちら

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