9月に入って、市場の軋みを示唆するデータが目につくようになった。顕著なのは、ハイイールド債スプレッド。米国債とのスプレッドは9月末で約3%、結果ハイイールド債の平均利回りはほぼ8%に達している。社債発行の供給過剰で債券市場が消化不良を起こしているとの見方も出ている。
ただ、供給過剰だけでは説明しきれない面もある。格付け別に見ると、最も低いCCC格以下のスプレッドは9月30日に11.79%と過去1年の最高を更新し、市場が大きく揺れた3月の水準を上回った。一方、B格は3.16%と、3月の高値(3.77%)をまだ下回っている。悪化は信用力の最も弱い層に集中しており、高金利の長期化に耐えにくい企業への警戒が広がり始めているようにも見える。 →航海録一覧はこちら
